避妊対策に低用量ピル

低用量ピルとは

低用量ピルとは

避妊薬として服用するピルは、飲み続けることで不妊症になるのではないかという不安の声をよく聞きます。しかし結論から言うとピルの服用で不妊症になることはありません。

そもそもピルとは、女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)を配合したホルモン剤のことです。女性ホルモンの含有量によってそれぞれ低用量、中用量、高用量に分類されます。避妊薬として用いられるのは、ホルモン含有量が最も少ない50μg以下の低用量ピルになります。服用することで排卵を止めるので、その結果として避妊効果を得ることができます。

ちなみに月経そのものを止めることはありませんが、月経を調節して遅らせることは可能です。そのため、旅行や試験など特別な日に合わせて服用されることもあります。通常利用なら、月経周期を正常化し28日周期で出血を迎えることが可能です。

排卵を止めることでの影響

排卵を止めることでの影響

ただ、ここで気になるのは排卵を止めてしまうということです。女性にとって排卵は妊娠をするための必要な機能ですので、それを強制的に止めてしまうのは体に良くないのでは?と思われています。しかし排卵を止めること自体は悪いことではありません。

排卵は止めてあげることで体を休ませてあげるということにも繋がります。排卵の度に卵巣には刺激を与えているということになりますが、その排卵を抑制させるのでむしろ体に良い影響を与える効果が認められているので、心配はいりません。

例えば、月経痛の軽減からはじまり、月経量も軽減されるので貧血の改善につながります。加えて、女性ホルモンを取り入れることでホルモンバランスの改善がされ、男性ホルモンの影響が大きい多毛も減ります。さらに、卵巣癌や子宮体癌の予防、子宮外妊娠の予防、ニキビの改善なども期待できます。そのため、子宮疾患に用いられることも少なくありません。

また、不妊を予防する効果が確認されています。不妊になるのではないかという不安を抱えている人もいますが、むしろ不妊を防いでくれるのです。この効果は、実はあまり知られていません。というのも、ピルには不妊症の要因となる子宮内膜症や骨盤内感染を予防する効果もあるのです。これらの症状は排卵の度に進行していくため、強制的に排卵を止めることで症状の進行を抑え、内膜や膿腫を萎縮させていくことが可能です。

そのため、実際その症状の傾向がみられる場合の不妊治療に利用されています。ただし、薬ですので誰でも服用できるものではありません。医師の診察を受けて、適切な処方を受けましょう。